アートメイクは眉だけでなくアイラインやアイラインの内側のインラインにも施術を受けられることをご存知でしょうか?
アートメイクの施術ではアイラインはまつ毛の上に色素を入れて染色し、インラインはまつ毛とまつ毛の間やさらにまつ毛の内側にあるピンク色をした粘膜に色素を入れていきます。
普段お化粧をするときにはアイラインやその内側の部分にアイライン用のペンやリキッドでラインを引きますが、その部分にアートメイク施術もできるということになります。
しかし皮膚の表皮部分に針で色素を入れるアートメイクだからこそアイラインのように目元に近い部分やインラインのように目の周りの粘膜の部分の施術に関しては「本当に施術ができるの?」「痛みは強くならない?」などと不安に思うこともありますよね。
今回はとくに目元の印象をアップすることができるアートメイクの施術のひとつ、インラインのアートメイクについて説明していきます。
1.粘膜近くのインラインにもアートメイク施術はできる?
アートメイク施術はアイラインのうちより目に近い粘膜近くの部分にも行うことができます。
つまりインラインにアートメイク施術を行うということはまつ毛とまつ毛の間やまつ毛の内側にあるピンク色の粘膜の部分(インサイドライン)に色素を入れることを指します。
この場合、日本人の髪の色に合わせて基本的には黒色の色素を入れていくのが一般的です。
・アートメイクのアイライン施術には2種類のデザインがある
アートメイクのアイライン施術には上述のインラインのほかにも「アウトライン」と呼ばれるデザインがあります。
インラインはまつ毛の生え際や粘膜の近くにアートメイク施術を行うことですが、アウトラインはまつ毛の生え際より外側にラインを引くことをいいます。
アウトラインは施術を受ける人の希望によって太くしたり細くしたりすることもできるのが特徴です。
・アウトラインのデザインは慎重に決める方がベスト!
さてここで少しアートメイクのアイライン施術のひとつ、アウトラインについて見てみましょう。
アウトラインでよく話題になるのが目尻をつけるかつけないかです。目尻のデザインは「テール」ともいい人によってはテールを跳ね上げるようにつけて欲しいという希望があります。しかし目尻のテール部分に跳ね上げたデザインをつけてしまうと年齢と共にまぶたがたるみ目尻が下にさがってきてしまい場合にデザインが変化してしまうことが起こりえます。
アートメイクは修正や除去ができるとはいってもアイラインの修正や除去は難しい場合が多いです。そのため目尻のテールの跳ね上げはいれないことを勧める医療機関が多いです。
いずれにしてもインラインよりも外見的にも目立つアウトラインでは、好みのラインの太さや長さなどを自身の顔のパーツや骨格、時代の流行などを考えて慎重に決めていくことをおすすめします。
このようにアートメイクのアイライン施術にはまつ毛の上に施すアウトライン施術とまつ毛の間や粘膜に行うインライン施術があります。
必ずしもアウトラインとインライン両方に施術を行う必要はありません。中にはアウトラインには施術は行わずにインラインにだけアートメイク施術を行うことで、より自然な目元や表情を作り出すことが期待する人もいます。
2.インラインのアートメイク施術はどんな人におすすめ?
インラインにアートメイク施術を行うと目の黒目部分を大きく自然に見せることが期待できます。
そのため例えば、
「まつ毛のエクステをしていたらまつ毛が少なくなってきてしまった…」
「メイク時間を少なくしてノーメイクでも自然な顔の印象がほしい」
「汗をよくかくスポーツをしたり温泉に入っていても目元をぱっちりさせていたい」
という人などにおすすめの施術といえるでしょう。
一般的なアイラインのメイクだととくに粘膜部分に書かれたラインはなくなってしまいがちですよね。しかしインラインにアートメイク施術をするとどんなに汗をかいてもインラインは落ちません。
またスポーツだけではなく、よく温泉やプールに入る人や季節の花粉症などで目をよくこすってしまいまつ毛エクステなどもできないという人にもアートメイクのインライン施術はおすすめといえるでしょう。
3.インラインのアートメイク施術を受けるときの注意事項
インラインのアートメイク施術を受けるときに気をつけることとして、まつ毛エクステをつけている人は施術前に外すことが望ましいことが挙げられます。
まつ毛エクステがあるとインライン施術のときにまつ毛エクステが引っ掛かり外れてしまう可能性があるためです。
まつ毛エクステをしている人でどうしてもすぐに外すことができない場合には、エクステを付け直すタイミングなどを見計ってインラインのアートメイク施術を受けることをおすすめします。
一方で眉毛のアートメイク施術のときにはまつ毛エクステを外す必要はありません。
4.インラインのアートメイク施術は痛い?
次に気になるのが「インラインにアートメイク施術をすると痛みが強くなる?」ということではないでしょうか。
一般的にアイラインやインラインにアートメイク施術を行う場合にはまぶたの皮膚に塗布する麻酔クリーム以外にも、目薬タイプの点眼麻酔を一緒に使います。これらの2つで痛み対策をしていくため痛みがあまり気にならないという人も多いです。
しかし痛みの感じ方には個人差があり、またインラインは目の粘膜に近い部分だからこそ痛みを感じやすくなる場合もあります。
使用する麻酔や痛みの程度に関してはアートメイク施術前のカウンセリングでしっかりと確認しておきましょう。
・インラインの施術後はクーリングが大切
インラインは粘膜に近い部分にアートメイク施術を行うため、施術後には施術した部位をよく冷やすことが大切といわれています。
まれに施術した部分が赤くなったり腫れたりすることもありますが数日〜1週間ほどでなくなる傾向があります。ときに施術後に痒みも出ることがあり、その場合には目をゴシゴシとこすったりしないようにする必要があります。
いずれにしてもアートメイクのインライン施術を受けた後は、皮膚や粘膜の状態をよく観察して痛みや痒みが強くなったり、赤くなるなど異常が見られる場合には施術を受けた医療機関にすみやかに相談するようにしてください。
5.インラインデザインの持ちはどのくらい?
さらに気になるのがインラインデザインの持ちについてです。眉毛のアートメイク施術のときと同じように年数が経つとインラインも次第に薄くなっていくのでしょうか。
個人差はあるもののインラインのアートメイク施術部分の色素は約2〜5年程度で抜けていくといわれています。
一方でまつ毛の上に施術するアウトラインはインラインよりも長く持つ人も中にはいるようです。
6.インラインはアートメイク 施術後に修正できるの?
目の粘膜に近い部分にアートメイク施術でインラインを入れた場合、その後のインラインの修正や除去は難しいといえるでしょう。
なぜならアートメイクの修正や除去にはレーザー照射が必要になり、粘膜に近い部分に入れたアートメイクには照射が難しいためです。
一方で眉毛に入れたアートメイクに関してはレーザー照射で修正や除去を行うことができます。
以上のことからもアートメイク施術でインラインに入れる場合にはその後に修正や除去が難しいことを考慮して施術を行うか慎重に考えることをおすすめします。
7.まとめ
目元の印象をアップすることが期待できるアートメイクのインライン施術は受けるメリットもあれば除去や修正が難しいなどといったデメリットもあります。
しかし実際に普段の化粧でもアイラインを引くのに時間がかかったり、うまくアイランがひけずに困っている人も多く、インラインにアートメイク施術を希望する人もいます。
インラインのアートメイク施術を受ける場合はこれらのメリットやデメリットの両方の面から考え、施術する前には施術を受ける医療機関とよく相談しながら決めていきましょう。
執筆:編集部員D
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